近年難易度が急激に上がった社労士試験ですが、それでも独学で合格を目指すという人は少なくありません。
このページをご覧のあなたもきっとその一人なのではないでしょうか。
社労士試験を独学で合格するためには、抑えておくべきポイントがいくつかあります。
そこで今回は、社労士試験を独学で目指すにあたってのポイントをあげていきます。ここで独学のポイントをしっかり把握しておきましょう!
社労士試験の独学のポイント
司法試験や税理士試験などに比べると難易度は低いとはいえ、やはりそこは合格率一桁の国家資格。
何も考えずに、ただだらだらと試験勉強をすればそのうち受かるというものではありません。
試験の難易度については、社会保険労務士の難易度 の記事で詳しく書きましたので、ご一読ください。
学習に使用するテキストはできるだけ少なくする
社労士試験は、かなり広い範囲の学習が必要です。そのため、学習しているとつい今のテキストだけでは不安になってきて、あれもこれもとテキストや問題集を買い足してしまう人が結構な割合で見られます。
ですが無闇に教材を増やしていくのは万年不合格一直線!試験に合格するためなら、教材はどんどん増やしていくのではなく、極力絞りこんでいきましょう。
実のところ、あちこち手を広げる人に限って何故か最初の一冊に書かれてある知識ですらあやふやだったりするものです……不思議なことですが。
初学者であれば、入門書をまず一冊読み切って自分がこれから一年間ずっと学習し続けられるかどうかを検討しましょう。
そして試験対策テキストと過去問集を購入し、予想模試やまとめ本を一冊といった感じがベターだと思われます。
勉強スケジュールはゆとりを持って立てる
社労士試験を受験しようと決めたあなた。今、きっと受験への決意でやる気がみなぎっていることでしょう。
やる気があるのはいいことなのですが、学習スケジュールを決める時はちょっとだけ肩の力を抜いてみてください。
やる気満々だと、無茶なスケジュールでも無茶と気付かずにたててしまいがちなのです。
極端な例をあげると、毎日仕事の時間以外は全て勉強時間にあてて、睡眠時間は連日2~3時間などというパターン。
さすがにここまで極端なことをする方はめったにいないと思いますが、これに近いスケジュールをたてる人は案外いるものです。
もちろん、あとでにっちもさっちもいかなくなってしまうのは言うまでもありません。
独学合格を目指すためにはある程度自分に厳しくする必要はありますが、無茶なスケジューリングにならないように気をつけてくださいね。
特に社会人の場合、職場の飲み会や仕事上の付き合いで遅くなる日もあったりすると思います。
時にはそういった仕事に絡んだことで、計画通り学習が進まなくて遅れがちになることもあるでしょう。
そんな時でも余裕を持ったスケジュールを組んでおけば、あとから巻き返すことも可能です。実際に勉強していてその日やる予定だった勉強は全て終わったなら、さらに先に進めばいいことです。
試験勉強のスケジュール に書いたスケジュールでも結構大変なんです。
週1日は予備日にして、リフレッシュする
社労士試験の学習は、毎日の反復学習を継続することが大切です。
でも、一年間毎日休み無しで勉強をするところまで自分を追い込むのはいかがなものかな?と思います。と言うのも、人間にはゆっくり休んでリフレッシュする時間も必要だからです。
ずっと学習を続けていくと、どこかでスランプに陥る時もあるでしょう。モチベーションが上がらないと嘆くこともあるかもしれません。
そんな時に学習を一日休んでリフレッシュできたら、どうでしょう?
恐らく気持ち新たにまた頑張ろうという気持ちが芽生えていることと思われます。だらだら勉強しても効率が悪くなるだけなので、直前期前なら週1くらいは勉強を休む日があってもいいでしょう。
さすがに直前期はそうもいかないかもしれませんが、合格レベルの実力がついてきていたら、自然に「モチベーションが……」なんて言っていられない精神状態になるので問題ありません。
週1の休日を入れておくと、いざ平日に仕事が忙しかったり体調が悪かったりして全く学習が進まなかった場合でも、予備日として勉強する日にあてられます。
休日だから絶対休まなくてはいけない日というわけではないのです。効率の良い学習のために使える一日と考えていたらいいでしょう。
法改正に注意を!
社労士試験では、毎年多くの法改正が絡みます。予備校で学習していれば法改正情報も自然に入ってくるのですが、独学だとそれらの情報も全て自分で手に入れなくてはいけません。
幸いなことに、市販の書籍やインターネットでも法改正の時期がくると法改正の情報をどんどん流してくれるので独学で勉強している方も大丈夫です。
特にインターネットは情報の宝庫です。
科目別の勉強方法