社会保険労務士試験の勉強範囲は膨大なので、効率よく勉強を進めたいですよね。
この記事では、社労士試験の効率的な勉強法について経験談を交えて紹介したいと思います。
社労士試験の効率的な勉強法
1.まずは入門テキストから始めよう
社労士試験の勉強は範囲が膨大な上に用語も制度も複雑、しかも細かい数字の違いもたくさんあります。
そんな社労士試験の勉強をするためにいきなり基本テキストから読み始めても、なかなか大変です。
がんばれば読めなくもないのですが、効率的な学習方法とは言い難いでしょう。
本格的な勉強をはじめる前に全体像を掴む。これは試験勉強全般にいえることですが社労士試験もそれは例外ではありません。
ちょうど本試験が終わった直後(8月下旬)あたりから、次年度に向けた入門テキストが各出版社からどんどん発売されます。
マンガ形式でわかりやすくなっているもの、フルカラーで読みやすく工夫されているものなど様々です。まずは本屋さんに行って自分に合いそうなもの、読みやすそうなものを選んでみましょう。
本格的な勉強をはじめる前にアウトラインを軽く把握しておくだけでも、その後の学習への入りやすさはかなり違ってきます。
2.基本テキストと問題集の行き来を反復
入門テキストをひととおり読み終えたら、早速基本テキストと問題集に取り掛かりましょう。
学習方法は人それぞれですが、私個人は基本テキストを1単元(1Lesson)読み終えたらすぐ対応する過去問を解くことをおすすめします。
その方法なら、
- つい今読んだばかりのところの知識なのでまだ記憶に新しいこと
- 知識がちゃんと頭に入っているか確認できること
- どこが頭に入っていないところなのかがすぐわかること
- インプットした知識がどのような形で問われるかが理解できること
などメリットがたくさんあるのです。
解けなかった問題は、すぐその場で基本テキストの該当ページを再度読み返します。
インプットはもちろん大切ですが、ただテキストを読んでいるだけだと漠然としていて知識として記憶に定着しづらいものです。
インプットした知識を使いこなす力は、アウトプットを行うことで初めて身につきます。
そのためには、インプット直後のもっとも知識が多い時点でアウトプットまでこなすのが効率的なのです。
3.過去問がある程度解けるようになったら模擬試験を!
過去問を何度か繰り返していけば、そのうち過去問はほぼ解けるという状態に仕上がっていくことでしょう。
そうなってくる頃には、予備校の模擬試験も始まっている頃だと思われます。過去問はもうバッチリ!という人は、ぜひ予備校の模擬試験を受けましょう。
過去問がまだ全然…という人も、やっぱり予備校の模擬試験はぜひ受けましょう。
会場受験ならではの緊張した空気の中でテストを受けるのにはとても価値があります。
本試験ほどではありませんが緊張感があることには違いないので、本番慣れするのにもってこいです。
時間内に解けるかどうか、どの科目から解くのが自分にとっていちばん解きやすいかなども、在宅受験でもわかりはしますが、やはり、本番に近い状況で行った方がよりわかりやすいでしょう。
ですが、模擬試験はむしろそれくらいの方がいいのです。
模擬試験でたくさん間違えて、自分の苦手なところを洗いざらい引っ張り出してしまいましょう。
「あんなに勉強したのにまだこんなに間違えてる、もうだめだ」ではなくて「あんなに勉強したのにまだこんなに間違ってるところが見つかった、本試験に向けてここを重点的に勉強しよう!」これでいいのです。
4.国民年金法・厚生年金法が合格のカギ
大半の受験生が苦手とする科目、それが年金科目です。
年金・保険法は毎年のように何かしら改正がある上に、その時期に応じて段階的に適用される制度が違っていたりするため、仕組みが複雑で大まかに理解するだけでも時間がかかってしまいます。
しかも似たような制度で細かい数字や要件が違っていたりすることも多く、勉強しているとだんだん混乱していきます。
逆に言えば、国民年金法と厚生年金法をマスターすれば、あとは年金法ほど複雑な科目はないので合格まっしぐらです。
国民年金法、厚生年金法はできるだけ早く学習に取り掛かるようにしてください。
5.横のつながりを意識すること
社労士試験の勉強は、縦のつながり、要するに科目ごとの学習も大切ですが、横のつながり、つまり似たような制度の比較学習も大切です。
よく似た制度だけど比較してみると微妙に違うなんてざらです。
なので、一通りの科目の勉強を終えたら、横のつながりも意識しながら復習すると効率良く知識が身につきます。
- 労働基準法の勉強方法
- 労働安全衛生法の勉強方法
- 労働者災害補償保険法 の勉強方法
- 雇用保険法 の勉強方法
- 徴収法の勉強方法
- 労務管理その他の労働に関する一般常識 の勉強方法
- 社会保険に関する一般常識 の勉強方法
- 健康保険法 の勉強方法
- 厚生年金保険法 の勉強方法
- 国民年金法 の勉強方法
独学で合格するポイント