「社労士受験しようと思うのだけど、いつから勉強した方がいいかな?」と相談を受けることが度々ありますが、いつも決まって「すぐに始めた方が良いよ」と伝えてます。
この記事では、社労士に興味を持ったら、すぐに勉強をはじめた方がよい理由について、経験談を交えて紹介したいと思います。
社労士になりたいと思ったらすぐに勉強をはじめるべき理由
理由①:1回目の受験で合格できる人は2%程度
社会保険労務士試験の勉強をはじめて1回目の受験で合格する方は、受験生のおそらく2%程度です。言い方をかえると、100人中98人は不合格になっているということです。
資格予備校のホームページやパンフレットの合格者の声には、「1年で合格しました!」という事例も載っていますが、極めて稀な例なのです。
ここでお伝えしたいのは、1年で合格できませんよ。ということではありません。
社労士試験は毎年8月に実施されるため、その年の試験傾向を踏まえて資格予備校の教材が改定され、9月以降に開講されたり、新刊が出版されます。
そのためそのタイミングに合わせて...という方が多いのですが、それは間違った判断です。わざわざ通常カリキュラムが始まるのをまって秋から勉強をはじめる必要はあまりません。
興味を持っている今が一番モチベーションに満ち溢れていますので、勢いそのままに勉強をはじめた方が、よい結果につながりやすいのです。一刻も早くはじめることをおすすめします。
難易度については以下の記事で詳しく解説しています。
理由②:1年2ケ月以上で計画すると負担が少ない
資格予備校には1年合格コースなどの学習カリキュラムがあります。効率的に学習できるようにギュっと凝縮された内容です。
効率的に勉強できることに変わりはありませんが、法律初学者の場合カリキュラムに沿って学習すること自体、必死になるはずです。学習内容が多いからです。
- 合格までに必要な総勉強時間は1000時間
- 毎日3時間×365日=1095時間
会社勤めしながら、あるいは、家事・育児をしながら、1年間毎日3時間の勉強し続けられますか?
ここでお伝えしたいのは、社労士試験対策を1年で詰め込もうとすると大変だということ。
でも、1年半~2年くらいで試験対策すると負担が少ないため勉強し続けやすいということです。1日1~2時間であれば、忙しい方でも無理なく勉強できます。
途中で挫折することなく、勉強し続けることができれば、いずれ社労士試験に合格できるので、ゆとりを持って試験勉強に取り組むことも大切なのです。
理由③:合格すると選択肢が広がる
社労士試験に合格し・登録するとと、昇給、転職、独立、副業...など選択肢が広がります。
詳しくは「社会保険労務士・合格後のキャリアプラン」の記事を一読いただきたいのですが、要は早く合格した方が選択肢が増えて得するのです。
社労士試験は年に一度しか試験が実施されません。つまり試験に落ちると、社労士になるのが最短でも1年先になってしまいます。
社労士は一生ものの資格なので、じっくり時間をかけて合格を目指すことに反対するわけではありませんが、やっぱり早く合格しておいた方が人生の選択肢が広がると思います。
8月の本試験がおわり、9月・10月頃から新年度版の教材が出てくるのを待って試験勉強をはじめるよりも、興味をもった時点からすぐに勉強をする方がメリットが大きいのです。
古い教材でも問題ないのか?
社労士試験が8月に実際され、それから翌年の改訂版が作られ、9月~10月に最新版の教材が発売されます。
受験生の方から「最新版の教材を使って勉強しなくて大丈夫ですか?」と相談をいただきますが、1~2年落ち程度の教材ならば気にしなくて大丈夫だと伝えてます。
もちろん大幅な法改正があった論点については注意が必要です。でも毎年大幅な法改正があるわけではありませんし、試験の傾向が大幅に変わることもありません。
社労士試験直前期には「改正論点」に焦点をあてた講座や教材がでてくるので、もし間違った覚え方をしていてもそこで気づくはずです。
なにより1度の受験で合格するのが困難な試験なのです。「よし、社労士勉強するぞ!」となった時に、いち早く勉強に取り掛かった方が早く合格できる可能性が高まるのです。
まとめ
つまり、通常カリキュラムがはじまる9月を待って受講するよりも、興味を持った段階から勉強をはじめるほうが、ゆとりをもってじっくり勉強することができます。
簡単にとれる資格ではありませんが、地道に勉強を続けていれば誰でも合格できる資格試験です。
社労士になりたいと思っているだけでは何も変わりません。合格できるか不安だから...といって勉強をしなければ何も変わりません。
受験生は皆、合格できるか不安と戦いながら、勉強を続けているものです。だから「よし、チャレンジしてみよう!」と思ったら、すぐに行動してみましょう。