独学で社労士合格を目指す!と決めているあなた、独学という茨の道を敢えて選んで歩こうとしていることは応援しますが、模擬試験だけは予備校のお世話になることをおすすめします。
というのも、模擬試験には過去問演習からは得られない様々なものが得られるからです。
この記事では、社労士の試験対策での模試の活用方法について経験談を交えて紹介したいと思います。
独学合格を目指す人の模試の活用方法
予備校の模擬試験は例年なら5月あたりから始まり、ファイナル模試が8月初旬となります。
その間に、せめて1回だけでも、できれば2回か3回は受けておきたいところです。そして、どうせ模試を受けるのであれば、より活用できる方法を取りましょう!
できれば2回は模試を受けよう
できれば予備校で2回は受けてもらいたい模擬試験。もっともバランスが良い受け方は、5月と7月の模試を受けることです。
5月頃に中間模試として一度受け、模擬試験の結果をその後の学習にフィードバックします。そして7月あたりで今度は最終模試として受けます。
そして最終模試の復習と知識の穴を埋める学習を取り入れて、いざ本試験へ……という流れが、もっともバランスのよい模試の活用方法だと思います。
模試を1回しか受けないデメリット
一度しか受けないという方は、
- 序盤に受けてその時点での実力を知ってスパートをかけていくか
- スパートをかけてから実力完成間際に受けて、苦手な分野を知って知識を完璧なものにしていくか
このどちらかの方法になります。
序盤に模試を1回受けたきりだと、スパート後の実力が測れないことが不安材料になります。一方、直前期のファイナル模試のみだと万が一その時思っていたほど実力がなかった場合に巻き返しが図れるかどうかが懸念されます。
ただ、どうしても日程の都合で受けられないのであれば、予備校模試は一度にして、市販模試をその分受けるという手もあります。
市販模試は自己採点で他者との比較数値も何も出ませんが、予備校の模擬試験一回分で2冊くらい買える上に、一冊あたりに2回分くらい収録されているのでとてもお得です。
模擬試験から得られるもの
さてここで質問です。あなたが模擬試験を受ける理由は何でしょうか?
そこに得られるものがあるからですよね。では、模擬試験から得られるものとは一体何でしょうか。
模試のメリットは、自分の力を数値で知ることができること
人によって答は色々あるかもしれませんが、まず一番に挙げたいのは、模試を受けた時点での自分の実力を知ることです。
問題の難易度により点数は多少上下しますが、大まかな自分の力を数値で知ることができるのは、本試験に向けてとてもプラス材料です。
予備校の模擬試験であれば、受験生全体の中で何位に入っているのか、合格の見込み(A判定、B判定など)はどれくらいあるのか、正解率の高かった問題、低かった問題、正解率の高い問題を自分が拾えているかどうか、などが数値という形ではっきり見ることができます。
受験生全体で正解率の高い問題やランクAの問題を落としていたら、そこは確実に本試験までに対策を練っておかなくてはいけないポイントです。
逆にみんなができなかった問題を落としていることは、あまり気にする必要はありません。
模試を受けた後の注意点
模擬試験を受けたあとの受験生の反応でよくあるパターンはいくつか決まっています。
まずひとつめは、思ってた以上に悪くて落ち込む人。ふたつめは、思っていた以上に良かったと安心してしまう人。
...実は、どちらもあまり良い反応とは言えません。
模試の成績が悪かった人の注意点
思っていた以上に悪かった場合は、勉強すれば済む話なので落ち込む必要はありません。むしろ間違える方がいいのです。
間違え方にもよりますが……ケアレスミスは早い段階でなくすように気をつけないと、本番でもやらかします。単純に知識が身についていなかったのなら、勉強するだけです。
模試の成績が良かった人の注意点
思っていた以上に安心してしまう人も、本番がちょっと心配なタイプ。安心してその後もコンスタントに学習を続けられればいいのですが、中には安心して油断してしまう人もいます。
模擬試験で合格確実だった人が本番で失敗したという例は、枚挙にいとまがありません。
模擬試験の結果に一喜一憂することなく、必要な情報をしっかり受け取って、本番に向けてのスパートを切ってくださいね。