勉強方法・コツ

厚生年金保険法の勉強方法

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厚生年金保険法は、年金制度は身近なものですが非常に複雑で苦手とする受験生はとても多いですね。

この記事では、厚生年金保険法の勉強方法について経験談を交えて紹介したいと思います。

厚生年金保険法の概要

日本の年金制度は大変複雑です。そのため、厚生年金保険法、国民年金保険法を苦手とする受験生は大変多く、毎年大勢の受験生が年金法で涙を呑んでいます。

年金制度が何故複雑なのかは詳細はここでは割愛しますが、要するに改正改正の繰り返しているからです。

昔の規定と今の規定が同時にいくつも存在しているのが、複雑になっている理由です。そういった流れも、学習を進めていきながら少しずつ読み取ってみてください。

さて、厚生年金保険法とは会社員や公務員の方が加入している年金です。日本の年金制度は二階建て構造になっているのはご存知の方も多いかと思いますが、国民年金が一階部分だとすると、厚生年金は二階部分、国民年金の上乗せにあたります。

原則では70歳未満で厚生年金保険法の適用を受ける事業所(適用事業所)で働いている人が、年金の被保険者となります。

厚生年金保険法の特徴と勉強方法

試験科目 択一式 計7科目(配点) 選択式 計8科目(配点)
労働基準法及び労働安全衛生法 10問(10点) 1問(5点)
労働者災害補償保険法 10問(10点) 1問(5点)
雇用保険法 10問(10点) 1問(5点)
労務管理その他の労働に関する一般常識 10問(10点) 1問(5点)
社会保険に関する一般常識 同上 1問(5点)
健康保険法 10問(10点) 1問(5点)
厚生年金保険法 10問(10点) 1問(5点)
国民年金法 10問(10点) 1問(5点)

特徴

厚生年金保険は流れが複雑なので概要を掴むだけでも大変なのですが、まずは年金保険の大元となる部分から経過措置が行われた流れを追っていきます。

国民年金法にも同じことが言えますが、年金保険法はとにかく経過措置、経過措置の連続です。

経過措置が行われるたびに「何故?どうして?」と、その流れに至った理由を理解するように努めてください。その流れを理解するためのメインとなる項目が、老齢厚生年金です。

老齢厚生年金が理解できれば、老齢基礎年金はもちろんのこと、他の厚生年金についても理解はグッと進みます。したがって、まずは老齢厚生年金を学習しながら、制度全体の流れと経過措置について理解をしていくことになります。

勉強の仕方

年金保険法は苦手とする受験生も多く、特に厚生年金法保険は難問揃いです。逆に言えば、受験生の力の差がつきやすい科目であるとも言えます。

ですから、学習方針としてはできる限り早く年金保険法に手をつけ始めて、得意科目にしてしまうことが大切です。

厚生年金保険法と国民年金法のどちらを先に学習し始めるかについてですが、私は国民年金法をまず先に学び始めることをおすすめします。

何故なら、国民年金法をある程度理解すれば、年金保険法の基本はある程度身につけたも同然なので、厚生年金保険法の学習に入る時にスムーズだからです。

重要項目・頻出項目

まず厚生年金保険法の保険給付である...

  • 老齢厚生年金
  • 障害厚生年金
  • 障害手当金
  • 遺族厚生年金

は完璧にマスターしてください。

厚生年金保険法の核となる項目でもあり、例年3点から4点分くらい出題されています。肢のひとつとして出題されることもあれば、大問として出題されることもあります。

厚生年金保険法の保険給付は、それこそやり過ぎてもやり過ぎにならないくらいです。保険料や国庫負担も要注意の頻出項目です。細かい数字をさらっと出されます。その他には、総則と通則を押さえておきましょう。

社労士試験に合格するための得点目安

厚生年金保険法の択一式

厚生年金保険法の択一は、労働科目が得意な方なら5点程度でも何とか勝負はできるかと思います。労働科目が苦手な方は、年金保険法を頑張るか、労働科目をもっと頑張るかのどちらかになってきます。

各科目で足切りを回避するのは当然のこととして、トータルの得点が合格ラインに乗らなければどうにもならないので、全体のボトムアップを考えつつ、目標とするべき得点を考えてみてください。

試験の難易度にもよりますが、厚生年金保険法で7点以上がコンスタントに取れるようなら、かなり優秀なのではないでしょうか。

厚生年金保険法の選択式の場合

選択式は、厚生年金保険法だけで5問出題されます。恐らく、足切りを回避するので精一杯の方がほとんどなのではないかと思います。実際のところ、厚生年金保険法の選択式は3点取れれば十分だと思います。

過去における救済も厚生年金保険法はダントツで多く、つまり苦手とする受験生がそれだけたくさんいるということです。

救済が必ずあるとは限りませんが、精一杯勉強して模試でも好成績だったのに本試験では1点足りなかった…などという場合なら、救済措置が講じられる可能性も高いと思われるので、本試験の結果が悪かったからといってあきらめないでください。

 

 

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